誤解されがちなGPUの意味
GPUはグラフィックボードのことだと勘違いされることがよくあります。GPUとはグラフィックボードに搭載されているチップのことなので別の意味になります。
cpuとgpuの意味や違いとは
CPUは幅広い処理を行うコンピューターの頭脳と呼ばれる物でコンピューターに必要不可欠な機能です。一方、GPUは高速な画像処理を行い、幅広い処理には不向きです。
cpuとgpuのバランス
CPUとGPUはどっちかを優先するのではなくだいたい同じ性能になるようにおすすめする方もいます。
たとえば、3万、4万くらいするミドルレンジのGPUであればミドルレンジのCPU(core i5)にしたり、5万円以上のGPUであればcore i7、core i9にするといった感じです。
しかし、コスト面で言えば余分なお金を使ってしまうので最も正しい選び方とは言えないでしょう。目的に合ったCPUとGPUの組み合わせにすることが最適な選び方です。
CPU ボトルネックとは?
ゲームの滑らかさにおいて重要になってくるGPUですが、性能が高いGPUを選んだとしても性能が良くならないことがあります。
せっかく高性能なGPUを選んだとしてもCPUの性能が低ければFPSが伸びないことがあり、この状態になることをcpuがボトルネックであるといいます。
反対にGPUを他のGPUにしてフレームレートが上がった場合、GPUがボトルネックであるといえますが、基本的に当たり前のことなのでGPUのボトルネックに言及されることはほとんどありません。
cpuのボトルネックは高いFPSであると起こりやすく、どれだけ高性能のGPUを用意してもFPSが一定以上上がらないことは結構あります。
またCPUに対して最適なGPUはゲームによっても変わってくるのでこれが必ず最適な組み合わせになるというようなことはありません。
やはりやりたいゲームの推奨スペックを確認するというのが合理的ですが、完璧にGPUとCPUが性能を持て余すことがないようにするのは難しいです。
またボトルネックチェッカーというCPUとGPUの合わせが適切かどうか簡単に判定できるツールがありますが、あてにならないので個人的にはおすすめしません。
GPUは重要じゃない?
グラフィックボード(GPUを搭載した部品)はゲーム、動画・画像編集、3DCGソフトの用途などで使われます。一般的にはグラフィックボードはそもそも買わないという選択肢の方が多いです。
なぜならgpuの機能を搭載したcpuが存在するからです。gpuは基本ゲームに必要になってきますが、intel製の多くのcpu、AMD製のAPUはグラフィックチップスを内蔵しておりグラフィックボードなしでもゲームをすることが可能です。
近年では内臓グラフィックスの性能が上がってきているのでゲームによっては60fpsを十分維持できますし他の用途でもグラフィックボードなしだとしても何も問題ないことがほとんどです。
しかし、3DCGソフトを使う目的があったり高性能な動画編集アプリを使う目的がある一部の少数の方などはグラフィックボードは必須になるでしょう。
ゲーム用途でのgpuやcpuの選び方、どっちを優先するべき?
pcゲームをする場合は推定動作環境を満たしていることが重要です。
例としてはpcゲーム「apex legends」の推定動作環境がNVIDIA GeForce GTX 970になります。
推定動作環境がギリギリの場合、処理が重くなるとfpsが急激に落ちることがあるのでもう少し上の性能のGPUがおすすめです。
ただ、GPUはCPUより基本的に高価なので、自分に適した性能のGPUを購入しなければ損することがあるので注意しましょう。
またゲームで通常通りの設定では負荷がかからなくてGPUの性能が低くても問題ない場合もありますが、マインクラフトなどゲームの拡張パックを導入することで負荷がかかることもあるので注意が必要です。
またグラフィックボードの性能を知りたい場合、ベンチマークソフトを利用するのがおすすめです。グラフィックボードのパフォーマンスを数値で評価できるのでスコアが良いか悪いか判断できます。
cpuの選び方ですが、3Dゲームの場合、処理能力が重要になってくるのでintelのcore i7かAMDのryzen 7がおすすめになりますが、
それ以上のモデルが必要になってくる方もいます。ゲームがカクカクするときはcpuが原因になっている場合があるので注意が必要です。
オープンワールドのゲーム、対人要素の強いゲームなどcpuが担う処理も多いです。また一時的にプレイヤーが多く参加するゲームでかかる負荷はCPUが主に処理しています。
しかし、今流行りのFPS程度の人数くらいならCPUの負荷は少ないです。それでもintelの12世代より前のcpuを使っていてカクついているなら性能を見直す必要があるかもしれません。
どれだけGPUの性能が良くてもCPUが悪かったら問題が起きてしまいます。またネットゲームで良い回線だとしてもCPUが原因でラグくなってしまうこともあります。
またゲーム用途だとGPUかCPUどっちが重要なのかということについてですが、ゲームによって変わるというのが結論になります。
ですから、どっちが重要なのかは一概には言えません。ゲームに必要な性能があるGPUとCPUを探して、どちらの方にお金をかけるべきなのかご自身で判断してください。
またゲーミングpcにおいてCPUとGPUは重要ですが、メモリは優先順位が下がります。メモリは多ければ多いほど重いゲームをすることができますが、16GBもあれば十分だと言われます。動画編集も行うという方は32GBが良いかもしれません。
動画編集はcpuとgpuどっちが大事?
動画編集用途の場合、GPUかCPUどっちが大事かということですが、CPUが重要という結論になります。
最新のCPUに内蔵されているGPUは高性能になってきてるのでわざわざ購入する必要はない方も多いでしょう。
グラフィックボードが必要になるのはグラフィックボードが必要になる動画編集ソフトを使う時です。具体的なグラフィックボードの役割は
- エンコード(動画の出力)
- レンダリング(編集したデータを映像に反映させること)
- プレビュー画面を滑らかにする
などが主な役割になります。たとえば、グラフィックボードがあれば、エンコードにかかる長い時間が約半分になるなどの効果があります。
それだけでなくエンコードによってかかる負荷を軽減することでパソコンを長持ちすることにもつながります。
高画質・高解像度の映像はデータ量が多くなるのでCPU内臓のGPUでは性能が足りなくなるので注意が必要です。
GPUがない状態で動画編集ソフトを使えばカクカクして作業になりません。グラフィックボードの購入は以下の項目に当てはまったら検討してみると良いでしょう。
- 有料の編集ソフトを利用する方
- 動画編集を本格的に行う方
- ゲームも良くする方
- 長時間パソコンを使う方
またGPUの選び方は動画編集ソフトの推奨環境を見て購入することです。CPUに関して言えば、パソコンの動作速度においてかなり重要になってきます。
画像・動画編集のように複数の処理を同時に行う場合はcpuのコア数(cpu内で処理を行う部分の数)が重要なのでコア数が多いCPUがおすすめです。
具体的にコア数は6~12がおすすめで、16コアのようなハイスペックだと無駄にお金がかかってしまうので注意が必要です。
コア数以外にもスレッド数(1つのコアが同時に処理を行える数)やクロック数(cpuの処理速度を表す)、世代も重要になってきます。
動画編集ソフトではコア数やクロック数ではなく推奨する世代を定めていることがあるので、世代も重視しましょう。同じコア数であっても違う世代によって性能は異なります。
またCPUが悪ければ、他のパーツの性能が高くても意味はないので注意が必要です。CPUは性能があればあるほどお得なので、お金に余裕があるなら本当に重視したいところでしょう。
選び方はインテルのcore iシリーズかAMDのRyzenシリーズが主流になってくるので、この2つから選べば問題ありません。
スペックはcore i5、ryzen 5以上が望ましいです。4k画質の動画編集ならcore i7、ryzen 7にしたほうがいいでしょう。
動画編集はどんな性能でも絶対安心というわけではないのでもちろんcore i9、ryzen 9にできるならそれに越したことはありません。
ただ、一般的な動画編集者の場合、core i9、ryzen9はなくていいという感覚だと思います。
またCPUだけでなくメモリ、GPUも重要なのでそれだけ性能が良ければ大丈夫ということではありません。
CPUがどれだけ性能が高くてもメモリやGPUが低スペックだと能力を十分に発揮できません。GPUよりCPUの方が大事なんだ~と思ってGPUを軽視してはいけません。
またメモリは大きく分けて2種類あり、ストレージとRAMがあります。ストレージは多くの素材やデータを保管するために大きな容量がいります。
容量が大きければ作業効率が上がります。RAMは一般的にメモリと呼ばれ作業効率に重要になり、素早く処理するためなどに必要になります。
容量は8GBは最低でも欲しいですが、8GBですら作業はかなり制限されアプリケーションを開くだけで容量を多く使ってしまう場合があります。動画編集を行うなら16GB以上を検討することをおすすめします。
cpuの重要性
cpuは3Dゲーム、実況動画、動画編集、写真編集などで重要になってきます。ゲームをしながらチャットツールを開いたり、ゲームをしながら動画を見るなど複数の作業を行う場合はcpuの性能が高いほうが良いでしょう。
またwebやメールなどの基本的な作業だけならcpuの性能は低くても大丈夫なのでそこまで気にする必要はないです。
性能が良いcpuを選んでも使いこなせなければ費用だけかかって無駄になるので注意する必要があります。